尋常に

第27回取手市長賞作品

作品名
:尋常に(じんじょうに)
作者名
:野田 怜眞(のだ りょうま)
制作年
:2018年
技法
:漆芸
材質
:漆、麻布、金箔、鮑貝
規格
:高さ220×幅40×奥行400センチメートル
展示場所
:とりでアートギャラリー(たいけん美じゅつ場VIVA)※非常設MAP
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(注意)常設ではないので、展示日時については文化芸術課にお問い合わせください。

平成30年度第67回東京芸術大学美術学部・大学院美術研究科修士課程卒業・修了作品展出展作品

【作者コメント】
内に潜む感情とそれに纏うよう武装した鎧で、勝負に挑む姿をヤマトカブトムシと侍をモチーフに表現しました。下の台は、相手に対する距離感(間合い)を表現しております。縦からみた、悪びれていない正々堂々とした無駄のないさまと、横からみたときの奥深さは、カブトムシの経験や苦労、弱い部分が詰まっています。しかし、それを相手に見せず、立ち向かうときは、まっすぐに戦うという意味を込めて「尋常に」というタイトルにしました。工芸的な楽しみ方は、素材の色をそのまま使って表現しているところです。頭の部分は金箔の「金」、胴体は漆の「弁柄色」という暗い赤みを帯びた茶色、背中(羽)の部分は銀箔の上に漆を塗ったそのままの色になっています。日本の素材の色をそのまま使っているので、日本人の精神を伝わりやすく表現しました。